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第ー回 生き残ったトロリーバス「環境考え導入」
第ニ回 生き残ったトロリーバス「雲上の電車」
第三回 日本唯一のケーブルカー「貨車付きと全線地下式」
第四回 縦横に走る鉄道網「ローカル最大級の地鉄」
第五回 黒部峡谷鉄道「秘境に分け入るトロッコ」
第六回 黒部ルート(上) 「鉄路は更なる奥山へ」
第七回 黒部ルート(下) 「世紀の大事業を訪ねる」
第八回 もう一つのトロッコ「知られざる立山へ」
第九回 幻の鉄道<上>岩瀬―滑川間の「海岸線」
第十回 幻の鉄道<下>富山−高岡−金沢間の「加越能新線」
第十一回 富山湾沿岸鉄道「夢よ、再び」
第十二回 新幹線後の未来交通「並行在来線にLRTを」

ポートラム コラム

LRTで街を変える
 −新幹線後 

アルペンルートの話のついでに、ここにしかないケーブルカーの話題を紹介しておきます。ケーブルカーは全国の観光地に割りとよくある乗り物ですが、立山黒部貫光が運行する2路線はちょっと変わっているんです。

貨車つきの立山ケーブル

富山地方鉄道の電車で立山駅に着くと、立山ケーブルに乗り換え美女平(標高977m)まで一気に上ります。こんなにたくさんの人が乗れるのかと思うほど、階段状のホームには人があふれています。そこへ、ややカーブしながらケーブルカーが下りて来るのが見えてきます。しかし、その形に驚かされます。運転士の乗っている小さなボックスと貨車があって、その後ろに連結されたケーブルカーがあるのですから。

この立山ケーブルの歴史は古く、1954年に開通しています。距離は1.3km。高低差487mを約7分で結んでいます。

かつて、黒部川の電源開発では長野県側ばかりでなく、富山県側からも資材を運んでいました。そのときにこのケーブルが活躍したのです。さらにバスを運んだこともある力持ちです。今の車両は2003年に新調されたのですが、貨物車は残されました。今では登山者のリュックやスキー板など大型の荷物をこの貨車に積んでいます。こんな大きな貨車を持つケーブルカーは全国ここだけです。

平均斜度は27度。こんな角度に置いてこそ、階段状の車内は水平を保つように造られています。新型車両がトラックで運ばれてきたときには、平行四辺形で何だかひしゃげた形のように見えたものです。

全線地下の黒部ケーブル

もうひとつの珍しいケーブルカーは、黒部ケーブルです。黒部湖−黒部平間800mを結び、高低差は373mです。何が日本唯一かと言うと、全線地下式ということです。自然景観に配慮したためと言われています。だから、目に見えるものは、蛍光灯に照らされた壁だけ。車両の最前部、最後部に陣取ればトンネルの先まで眺めることが出来ますが−。

1969年に開業し、定員は130人。最大斜度は31度というから、相当な急勾配です。ホームの階段でさえ急ですから、上り下りは気をつけたほうがいいでしょう。この両方の駅では、駅員さんがお笑い芸人のような面白いしゃべりで、ケーブルを待つ人々を笑わせていました。

ワンスパンのロープウエー

アルペンルートにはロープウエーもあります。大観峰−黒部平を結んでいる立山ロープウエーですが、全長1.7kmには途中に支柱がなく、ロープが垂れ下がっているだけ。こんな長さのワンスパンのロープウエーはこれまた日本一。涼しさを倍増させてくれるスリル満点乗り物かもしれません。


第ー回 : 生き残ったトロリーバス「環境考え導入」
第ニ回 : 生き残ったトロリーバス「雲上の電車」
第三回 : 日本唯一のケーブルカー「貨車付きと全線地下式」
第四回 : 縦横に走る鉄道網「ローカル最大級の地鉄」
第五回 : 黒部峡谷鉄道「秘境に分け入るトロッコ」
第六回 : 黒部ルート(上) 「鉄路は更なる奥山へ」
第七回 : 黒部ルート(下) 「世紀の大事業を訪ねる」
第八回 : もう一つのトロッコ「知られざる立山へ」
第九回 : 幻の鉄道<上>岩瀬―滑川間の「海岸線」
第十回 : 幻の鉄道<下>富山−高岡−金沢間の「加越能新線」
第十一回 : 富山湾沿岸鉄道「夢よ、再び」
第十二回 : 新幹線後の未来交通「並行在来線にLRTを」

 

運営:未来観光戦略会議