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江ノ電が生き残ることができたのはなぜ?
江ノ電は、鎌倉市内から江ノ島を経由して藤沢に向かう。観光客に人気が高い鉄道であるが、1970年代前半には、廃止が検討されたこともあった。クルマ社会となって、利用客数が低迷し、合わせて一部車道を走る江ノ電は、ほかの路面電車と同様に邪魔者扱いになっていた。皮肉なことに自動車が増えすぎちっとも進まない自動車に代わって、定時運転の江ノ電が見直され、利用客が増えていったのだ。また、1976年に、江ノ電の登場するテレビドラマが放映されると、休日には観光客が殺到。さらに、NHK『新日本紀行』で江ノ電が取り上げられると大反響を呼び、2回も再放送された。廃止論を唱える人は姿を消した。現在の鎌倉駅と藤沢駅の発車メロディには、サザンオールスターズの『鎌倉物語』が採用されている。
広島や長崎で路面電車が健闘しているのは?
なぜ、東京や大阪ですたれてしまった路面電車が、この二つの街では健在なのだろうか?理由は簡単。広島や長崎の路面電車は、便利で早くて安くて、確実だからだ。第一に、使いやすい。路線が市街地にくまなく張りめぐらされ路面電車を降りれば、行きたいところへすぐに到着できる。本数が多いのも魅力。次々に電車がやってくるし、軌道敷に自動車が入ってこないから渋滞することもない。路面電車がいちばん安全・確実な交通手段なのである。さらに、料金の安さ。長崎の路面電車の料金はわずか100円。それでいて、サービスは充実し、安全地帯には屋根がつき、雨風をしのげるようになっている。
沖縄のモノレールが「ゆいレール」の名前になったのは?
国内で唯一鉄道のなかった沖縄に、モノレールが開通したのは、2003年(平成15)8月10日のこと。移動手段の8割が自家用車というアメリカも顔負けのクルマ社会。「沖縄都市モノレール」は、二両編成で定員は165人、那覇空港から首里駅までの全長12.9キロを27分で結んでいる。同じ区間をバスに乗ると、所要時間は最長で69分、最短でも42分だから、モノレールに乗れば15〜42分もの時間の節約になる。また、地上から8〜10メートルの高いところを走っているため、眺望も抜群。時間や場所によっては、水平線に夕日が沈む美しい光景が広がり、観光客の人気も上々だ。このモノレール、「ゆいレール」という愛称で呼ばれているのだが、これは沖縄の方言「結いまーる」がその由来。「結いまーる」とは、助け合い、協力という意味だ。県民が協力しあってモノレールを支え、そのモノレールが地域を結び、人と人とを結びつけるといった意味が込められている。このモノレールをはじめ、他にケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスや、スキー場のリフトは、「特殊鉄道」と呼ばれ、鉄道の一種とされている。
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