富山ライトレールは新しい公共交通の姿
京都大学 中川 大
富山ライトレールは、わが国の公共交通に大きな変革をもたらすと考えられる大変価値のあるプロジェクトです。わが国では、公共交通の価値が需要や採算だけで評価されがちでしたが、富山ライトレールはデザインやコンセプトの重要性を示しています。
サンフランシスコのケーブルカーやヨーロッパ各都市のトラムなどの例からわかるように、交通システムは「都市の顔」であり、都市のイメージを形成する重要な要素です。富山ライトレールは、優れたデザインの公共交通がわが国の地方都市にも活力をもたらすことを示してくれるでしょう。
また、コンセプトも重要です。公共交通は、単に人を運ぶという役割だけではなく、住みやすいコンパクトな都市を作っていくことに貢献します。高齢化社会を迎えて、自動車に乗らない人でも病院や買い物に行くことができる都市を作っていかなければいけないことは言うまでもありません。これまでの赤字ローカル路線を画期的に改善して、新しいデザインで新しいコンセプトの交通システムとして生まれ変わったのが富山ライトレールです。
わが国の新しい公共交通の姿を先導しているこの富山ライトレールプロジェクトをみんなで応援したいと思います。