「北陸新幹線」
オイルショックなどによる計画凍結を経て、昭和63年の運輸省案では高崎−長野間と高岡−金沢間がいずれも着工優先順位1位、糸魚川−黒部間が4位となった。ただし、高崎−軽井沢間がフル規格、軽井沢−長野間ミニ新幹線、高岡−金沢間と糸魚川−黒部間はスーパー特急での整備である。
高崎−長野間は平成元年に着工、長野オリンピックの開催決定により平成3年に軽井沢−長野間もフル規格に変更された。平成9年10月に開業した高崎−長野間は当初、長野行新幹線と呼ばれたが、現在では長野新幹線の名称が定着している。長野から先の区間については、平成10年に長野−上越間がフル規格で認可・着工。翌年には上越−糸魚川間と新黒部−富山間がフル規格で認可・着工され、スーパー特急で着工済みだった糸魚川−(新)黒部間も、フル規格に変更された。これで東京−富山間はフル規格での整備が決定し、富山以西もフル規格による建設の動きが出てきた。平成3年以降の着工となった高岡−金沢間では、富山県内の沿線自治体がスーパー特急での建設と並行在来線の経営委譲に反対したため、基本ルートを変更し石動−金沢間のみが着工されていた工事はスーパー特急として完成してしまう寸前まで進んでいたが一時中断され、平成16年の政治決着で富山−石動間と金沢−白山総合車両基地までのフル規格での建設が決まると、石動−金沢間もフル規格による完成を目指すことになった。長野−金沢間については、一括して平成26年度の完成が予定されている。
現在、東京−上越間がJR東日本、上越−金沢間がJR西日本の営業となる予定だが、富山県などは東京−富山間のJR東日本による一括管理を望んでいるという。金沢から大阪方面は、白山総合車両基地−南越間を旧日本鉄道建設公団が、南越−敦賀間をその後身である鉄道建設・運輸施設支援機構が着工申請済みだが、まだ認可は下りていない。ただし、福井駅に関しては在来線の高架化に関連して駅のみを先に整備し、新幹線開業まではえちぜん鉄道が新幹線ホームを利用することになっている。敦賀−大阪間はルート未定だが3案ある。若狭ルートは小浜線ぞいに小浜まで行き、山陰本線の亀岡を経て新大阪または大阪を結ぶ案。米原ルートは敦賀から現在の北陸新幹線に並行して米原に向かい、東海道新幹線に接続する案。湖西線利用ルートは、湖西線を改軌してミニ新幹線化するか、フリーゲージトレインを使用して京都を結ぶ案だ。

写真:北陸新幹線